ピラニア軍団
ちょっと変わりダネだが、これも「和モノ・グルーヴ」に入るね
ピラニア軍団の「役者稼業」
若者は知らないだろうけど、ピラニア軍団とは70年代当時、いわゆる大部屋
俳優と言われた人たちを中心に結成された集まりである
当時は専属契約だった、彼らは東映の所属だった
川谷拓三(故人)、小林稔侍、志賀勝などが所属していた
大部屋俳優とは、主演級の俳優は撮影所で個室を与えられるが悪役や切られ役
などの脇役は大きめの部屋一カ所に入れられた
後には八名信夫を 中心に「悪役商会」など同様のグループも結成された
文字通り悪役の俳優達を集めた会である
八名信夫は最近も青汁のCMで「まずい!もう一杯!」と言ってる俳優である
その後、彼らも俳優として一本立ちしていったので、自然と消滅していった
現在TVで観る中年以降でブレイクした俳優達は、むかしこの大部屋俳優だった人たちが多い
このピラニア軍団が1977年に三上寛のプロデュースでアルバム「ピラニア軍団」をリリース
している
その中の1曲が「役者稼業」だ
まだ有名になる前の教授(坂本龍一)がほとんどのアレンジをやっている
メンバーも良い、ドラムに村上(ポンタ)秀一、ベースに後藤次利など
ボーカルは志賀勝らしい
いま聴いてみると原曲はフォーク、あるいは演歌っぽい作品であったろう曲を
かなり大胆にアレンジしている、けっこう無理矢理っぽいがw
サウンドはレアグルーヴ的、当時としてはアイザック・ヘイズとかニューソウルあたりを意識したのだろう
なかなかの珍品である
ピラニア軍団の「役者稼業」