シンガーソングライターとは?
最近、というわけではないが自称シンガーソングライターという
人が増えている
大抵の場合、アコギ(アコースティックギター)かキーボード(電子ピアノ系)だ
なぜアコギなのか考えたことあるのかな?
ライブも全曲アコギで演っている、曲によってギターを持ち替えるとか考えないのかな?
エレキでやるとか
どうも日本人の場合(多くは)目指しているアーティスト(個人的にこのアーティストという
呼称は好きではないので以下ミュージシャンとします)が日本のミュージシャンだったりする、
もちろんいけないワケではないが目標の設定が低すぎない?
ボブ・ディランやジェームス・テイラー、キャロル・キングを目指したって
到底そこまで到達出来ないんだから、ふつうはさ
目標を高く持ってもそこまではいけないわけだからこそ高く持たなければいけないハズなのだが、
最近の方々は目指す基準が低すぎる気がしてならない
目標設定が低いから割と簡単に近づけて自分もプロになったような気になっちゃう
先日のアイドルの殺傷事件なんて、その最たるものだ
そもそもアイドルは雲の上の存在で滅多に会えないはずだった、少なくとも20世紀までは
それが21世紀に入る頃、アイドルにいとも簡単に会えるようになったのである
その結果アイドルの価値が下がり、いや下がったのではなく価値観が変わったのだが
美人でスタイルが良くて、みたいなタイプだけではなくどこにでもいそうな子までもが
アイドルになれる時代になった
ファンの嗜好も変わった
「可愛いから」とか「スタイルがいいから」好きなのではなく、「がんばっている姿がいい」
みたいな傾向が見えるようになった
誰でも何を目指すにしろ、がんばっているのだからそれは当たり前のハズなのだが
個人的にはプロセスには興味がない
カッコいい人、可愛い人、歌が上手い人、演奏が上手い人、がどんなにがんばったかなんて
知る必要あるのか? 結果が良ければそれでいいんじゃないかな
まぁ、アイドルの話は置いといてw
もうちょっと世界を見て素晴らしい音楽を聴いいた方がいいと思う
そもそも日本のシンガーソングライター(特にアマチュアの多く)は ギターとかキーボードを
歌の伴奏と思っている人が多い 、もちろん伴奏でもあるのだが、これも楽器の演奏には違いない
海外のシンガーソングライターを見ると歌と演奏が同じ土俵の上に成り立っている
歌も良いけど演奏も良い
ギターで歌うからって必ずフォークになるわけでもないし、三和音のスリーコードだけで良いわけもないし、
ジャカジャカかき鳴らすだけで良いわけでもない
日本のミュージシャン(特にアマチュア)は歌も演奏もお粗末な人が多い
その理由は世界中の素晴らしいシンガーソングライターを知らないせいだ
海外のミュージシャン達は当たり前のようにみんな知っているのに
だからそれを勉強したり踏襲しつつも新しい自分なりの表現方法を考えるわけだよ
例えば、Ben Watt(ベン・ワット)のこのライブ
ギター2本だけでこんな表現が出来る
Ben Wattは自身のキャリアもフォーク、ロックからジャズ、エレクトロまでやった人だ
そんな人がギター2本だけでライブをやるとこうなる
エレキ(フルアコ)でエフェクターを使い、アンビエントな空間をつくる
Ben Watt and Bernard Butler- Full Performance (Live on KEXP)
またある時は、エレピ(ウーリッツァー)でトレモロのエフェクトを使い空間をつくる
二人だけで音楽として成立させている
Ben Watt with Bernard Butler / 'Forget' / Live
かたや、俳優のジャック・ブラック
彼はコメディアンから俳優になったが、もともとロック好きでミュージシャンでもある
Tenacious D(テネイシャスD)というジャックとやはり俳優のカイル・ガスとバンドを組んでいるのだが、
ヘビメタ、ハードロックという音楽傾向なのに二人ともアコギで演奏というスタイルだ
(「テネイシャスD 運命のピックを探せ」という映画もつくっている、これ最高オススメです)
ジャック・ブラックの歌の上手さもさることながらギターの演奏、そして何より彼らは俳優なのだ
表現力、演出にも長けている、ここまでくると普通のミュージシャンではかなわないレベルだ
見よ!この圧倒的なパフォーマンス ↓
Tenacious D - Tribute (live)
こういう人たちを知り、研究してほしいよなぁ
その先にあるのが本当のオリジナリティだと思いますよ